岡本晋の仕事に初めて触れたのは、中山郁英との共著論文「政策をデザインするとはどういうことか?──デザイン学と行政学・公共政策学における視点の整理」だったと思う。タイトル通り、両分野の交錯を歴史的に整理していておもしろかった。
素朴に思うのだが、公共政策の議論は、少なくとも政策にかかわるような仕事をするデザイナーからは、もっと真面目に読まれるべきではないか。
たとえば、政策を実行するフェイズにおいて、ごく一部で開催される住民ワークショップのツールキットをつくったとしよう。これを評価するときには、公共政策の知見が欠かせない。ある政策が政策として成立し、実行さ…


